■一番のスランプ。そして苦手科目・・・
私にとっての一番のスランプだったのが、高校3年のときの「化学」でした。私の時代は今の「センター試験」の前身の「共通一次試験」の世代で、5教科7科目を勉強しないといけませんでした。
国語 200点
数学 200点
英語 200点
倫理社会 100点
日本史 100点
生物 100点
化学 100点
合計 1000点 |
で何点取るか?と
『共通1次試験の点数』+『各校の2次試験』
で【合格/不合格】が決定しました。
そこで、高1から『理科』については『生物』『化学』をとることにしていました。そして、『生物』については、高1に『生物』を授業で受け、『化学』については高2で授業ですることになっていたのでしたが・・・・。
しかし、実はこの高2の授業が不幸への始まりでした(苦笑)高2のときに私の近くの席に当時タレントの『明石屋さんま』さん似ていて、仲間内には
「さんまちゃん」
の愛称で親しまれていた男がいました。私も彼のことを『さんま』と呼んでいたので別に仲が悪かったわけではありません。(本名を呼んだことがない)よくしゃべりもしましたし、休憩時間には、ふざけたりもしました。しかし、この化学に関しては全く別でした(苦笑)
私は当時は、【クラブ活動】と、【空手】という2足のわらじをはいていたので、家庭での学習時間が十分取れていなかったので、自分の受験する科目については、授業中に真剣に勉強することにしていました。授業も真剣に聞いて、先生のいうこともきちっと板書して・・・・。
そのつもりでしたが、その貴重な授業時間に隣の席に座ったあの『さんま』が私に頻繁に話しかけてくるのです。
「なあなあ、昨日テレビ見た?」
「ちゃんと見ろよ。」
「なあなあ、これ何かわかる?」
「おい。7組の○○ちゃんかわいくない?」
と人のことなどお構いなしです。先生も
「こら、さんま!」
と注意はしますが、相変わらずです。もちろん、いいところもあって、
「堀。こんなんもわからないの。これはこうで・・・。」
と親切にも教えてくれるのですが、途中からわけがわからなくなっている、私には彼の説明は、「チンプンカンプン」で、もちろん、定期テストでも、
「私は、42点。さんまは、85点」
という素晴らしい結果(苦笑)に終わっていました。これが1年間続き、「さんま」とは、クラスが変わることになりました。
そして、高3では、授業がいろいろ選択できるので、私は高3の『受験用化学1』を迷わず受講しました。
ところが、何かスッキリしない。わからないのです。今度はあの素晴らしい
「さんま」
はいない(笑)のに、先生の授業を聞いても「ちっとも」わからないのです。もちろん、今から思えば、先生の授業が悪いというよりは、私自身が頭の中でこんがらがってしまい、
「すべてが整理されておらず、つながっていなかった。」
だけなのですが・・・・。そうこうしているうちに、大切な高3の夏休みも過ぎ、夏休みは「英語・数学・国語」の強化をしていたため、苦手の『化学』まで、手が回らず、結局2学期まで、『化学』は授業のみとなってしまいました。
■そして、あの悪夢がやってきた。
2学期になって、体育祭の委員を引き受ける羽目になって、勉強時間が極端に少なくなってしまい、夏休みにアップさせた実力も、極端に落ちているように感じました。そして、11月21日の「共通一次試験模試」では、
「国立大オール判定D」(いけるところは夜間のみ)
を取ってしまいました。さらに、『化学』に至っては、国立大学希望の受験生の校内順位では、
「175番中175番。 点数22点」
つまり、
校内で
「ビリ」
を取ってしまったのです。結果が返ってくるまでから『化学』については、出来ないのはわかっていたので、それから、賢明に取り組んで、
「化学克服作戦」
と称して、11月から、12月にかけての2週間、すべての科目の勉強をストップさせ、平日6時間、休日は10時間以上『化学』の勉強につぎ込むことにしました。
しかし・・・。
全く
「わからない。」
教科書を読んでも、読んでもわからないのです。
「何でこんなに勉強しているのにわかんないの?」
「何でこんなに頭が悪いの?」
「何で受験科目がこんなに多いの?」
「何で受験科目に『化学』があるの?」
「何で国立大学しか受けられないの?」
やっても、やっても出来ない私は、すべてを恨みました。