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短期間に英語の成績を40点から120点へ(その2)

「家庭教師失格!」からの逆転勝利

時間との戦い

 スタートしたのが、9月。受験校は公立のみ。しかも、ご両親が希望しているのは、子供には「大学進学」ができるという前提があるため当然進学校でした。

「最低でも○○高校」

と希望していた学校ですら、成績が全く足らない。

「私もこの時期では多分難しいでしょう。何とか頑張りますが、併願の私立校も探しておいてください。」

と言ったもののご両親も長男で、はじめての受験だったので、

「何とかなるだろう!」

とタカをくくっていたようでした。

指導は、週3回。火・木・土。1回2時間指導。当然、私は1回2時間のところ、2時間半から3時間を指導しました。

生徒の隼人君(仮名)は、3年間クラブ活動で頑張っていたため、近くの有名進学塾には行かず。主に、3年間家庭教師でやってきたそうです。私のいた会社の前にも、家庭教師を頼んでいたのですが、学生の家庭教師では、問題を解かせている間は、家庭教師の先生が「漫画の本を読んでいた」そうで、その先生を交代するために先生を探していたときに私から連絡があったそうです。

隼人君の性格は真面目。にこやかだけれど、少し心配性。そして、たまには短気。

といった具合です。家庭教師の立場としては、

「比較的やりやすい子」

の部類に入ります。

取りあえず教えて、空いている曜日には、宿題を出してどんどん進めていきました。一般的に中学3年生の勉強で大変なのは、

     現在の「中3の勉強」
          + 
     過去の「中1、2の復習」


を同時に並行してやっていかなければいけないことです。

しかも、公立高校の場合は、『学校の成績=内申点』も入試の合格条件の入るので、その対策もうたなければなりません。

ですから。スタートしたのが遅かったので、私には時間が全く足らないように思えたのでした。私も、焦っていたのですが、本人は、至って緊張感がやや欠けるといった感じですか。


■そして、ストレス。それから破壊!■

 そうこうしているうちに1か月が過ぎました。少しは生徒への対応もわかってきました。生徒も9月よりは真剣さが増してきましたが、私から見れば、どちらかというとイライラしている感じでした。家庭教師をやっている時間は順調に進んでいましたが、本人曰く、

「勉強ばかりでストレスが溜まる」

ということでした。(いや〜私もストレスが溜まる)

私としては、早目に受け持った生徒の場合は、

「机の前に座るストレス」

(勉強をしていなかった生徒が、まず最初にぶち当たるのが、この「机の前に長時間座る」ということです。これで、かなりストレスがあるようです。慣れてくれば、しめたものですが、途中から入塾してくる生徒などはこれが多いです。)

も計算に入れて、宿題を出すのですが、今回の場合はそんな悠長なことも言っていられません。とにかく問題の量をこなさないと時間がないので先にドンドン進めていました。

そして、生徒の雰囲気はそれに比例して益々険しくなっていくのでした。あるとき、お父さんから、「先生ちょっと。」と言われ、

「ここでは何ですので。」

といって外に出て立ち話をしたのです。すると、意外な事実を聞かされたのでした。


川田さん「実は、息子の隼人が勉強のストレスで、この前爆発しましてね。勉強部屋にあった目覚し時計を叩き割ったのですよ。」

私    「えっ。そんなことがあったんですか。知りませんでした。道理で目覚し時計がなかったですね。」

川田さん「本当に粉々です。私も家内も気を遣っているのですが、何せ受験まで時間がないでしょ。ついつい、『勉強しろ』と言ってしまって。」

    「それで、本人は落ち着いたのですか?」

川田さん「はい。今は少し落ち着いたみたいです。」

    「そうですか。それは良かった。」

川田さん「ですから、そこら辺もまたよろしくお願いします。」

私    「わかりました。」

家庭教師の場合、生徒の科目の指導もありますが、心のケアも大切です。これは、ある程度経験が必要ですので、これは学生では少し難しいかも知れません。)


■私は焦る。でも本人は・・・■

  スタートして始めての中間テスト。成績はまずまず、伸びていま した。親御さんも、

「定期テストは少しですが、伸びていますね。」

と喜んでいたものの

「実力テストは中々上がりませんね。」

と少し不満なようでした。

(当然私は内心では「すぐには上がりませんよ」と思っていましたが「はい。」と頷くしかなかったのです。)

 実は本当は気になってはいたのですが、隼人君は私の出した宿題を完璧にはやっておらず、いつも残しているのでした。

   「勉強やっている?」

隼人君「やっていますよ。」

   「何時間くらい?」

隼人君「だいたい2時間くらいかな?」

   「それは、家庭教師の来ない日?」

隼人君「はい。」

   「それは少ないんじゃないかな?」

隼人君「・・・・」

   「今でも志望の○○高まで点数が足らないからもっと勉強が必要じゃないかな。」

隼人君「(不満そうに)はい。」

2か月たってもう11月。いよいよ3者懇(担任の先生、親、生徒)が始まりました。私は、毎年、11月、12月を「葬式」と言っています。というのは、この時期まで、まだ「少しの希望」を持っていた生徒や御父兄が担任の先生との3者懇談で、「その希望」が見事に打ち砕かれ、家族ががっくりきて下を向いてしまうからです。

1回目の面談では、今のままでは、志望校では

「無理」

とのこと。担任の先生からは、勧められたのは、希望していた学校よりも遥かの下の2ランク下の学校でした。しかも、指定された学校では、「大学進学者」も少なく、子供本人も、親御さんも満足のいくものではありませんでした。

川田さん「このままでは、志望の○○校も行けないですね。」

    「そうですね。どこか私立を併願されるか、私立1本でいかれては、」

川田さん「どこか知りませんね、」

    「私立でもいいですね。」

川田さん「はい。高校よりも隼人は大学に行かせたいので、有名私立に入っている実績のある学校だったら、いいです。」

    「はい。調べてみます。」

(この時点では、隼人君の成績は、5段階ではオール3の成績です。とても、有名私立の大学に行くには無理。ましてや、進学率の良い高校を探すことさえ至難の技です。)


そして、2回目の担任の先生との懇談後突然、川田さんから電話がかかってきたので
す。

川田さん「堀さん。実は家内が泣いてるんですよ。」

    「(びっくりして)どうかされたんですか?」

川田さん「昨日3者懇がありまして、担任の先生から、志望している『公立高校は絶対無理!』と言われまして。家内もいろいろ話をしたみたんですが、『それなら勝手にすれば。』みたいな言い方をされて・・・。家内も息子をどうしても、有名大学に行ける高校に入れたかったみたいで・・・。それが全く無理とわかったから・・・・。」

    「そうですか。そんな言い方をされたんですか。」

川田さん「そうなんですよ。もうちょっと別な言い方もあると思うんですよ。」
   
    「そうですね。」

川田さん「それで、家内と相談して、進学できない公立にいくぐらいなら、どこかしっかりした私立の高校に行かせた方がいいかなと思いまして・・・。」

私    「そうですね。」

川田さん「それで、この前お願いしていました、私立高校は見つかりましたか?」

私    「はい。この次の家庭教師に行くときに資料を持っていきます。」

川田さん「わかりました。楽しみしています。」


私は、電話をきった後に、さらにいろいろ県内で調べて見ましたが、見当たりません。仕方なく、近隣の県を調べて見ましたが、それでも見当たりません。

そして、さらに調べてみると、自宅から2時間ほどかかるけれど、隣県に1校あったのです。他にも川田さんの希望には合わないかもしれませんが、いくつかピックアップしてみることにしました。こうなれば贅沢も言ってられません。
早速、資料を揃えて、川田さんにお伺いしたとき、その話をしたのです。

    「川田さん、何校か見つかりましたが、まずは、▲▲高校はどうでしょう。」

川田さん「▲▲高校ですか。確かに大学までありますが、ちょっと昔のイメージがありますからね。あまり良いイメージはありませんね。」

    「ですが、今の成績では、これくらいが妥当ですが。」

川田さん「そうですか、一応頭には入れておきますが、他にはありませんか?」

    「川田さんが言われるような隼人君がぎりぎりいけそうな学校がありましたよ。」

川田さん「それはどこですか?」

私    「△△高校です。」

川田さん「△△高校?聞いたことがないですね。それはどこにあるのですか。」

私    「○○県の北部にあります。ここからだとかなり遠いですが・・・。」

川田さん「○○県の北部ですか。最寄駅は、□□駅。まあ、通えないこともないですね。丁度時間的には1時間30分、2時間くらいですか。」

    「そうですね。」

川田さん「それはどんな学校ですか?」

    「最近、有名大学の進学数を伸ばしている学校で、通知簿3の生徒を有名私大に、国立大学に進学させている学校です。ほら、有名な××大学にも、40人以上進学させています。」

川田さん「あっ。本当だ。それに先生も熱心そうだ。」

私    「一度見学に行かれてはどうでしょうか?」

川田さん「そうですね。見学もOKみたいですし、隼人と一緒に行って見ます。」

私    「はい。志望校を見学するのは大変いい事なので是非行って見てください。」

川田さん「わかりました。」

それから、川田さんは親子で見学に行って、二人とも非常に気に入ったようです。また、学校見学に行った後、

「隼人も気に入っているので、是非△△高校にしたい。今後もそれ1本でお願いします。」

ということでした。
  しかし、私はここで大きな失敗してしまったのです。私が勧めた△△高校は最近偏差値が上昇して、さらに資料よりも上の偏差値だったのです。せっかく気に入って隼人君もやる気になっているのに今更「無理です。」というわけにはいかず、それよりは、勉強に集中してきている隼人君の成績を思いっきり上げる方向で考えることにしました。
 

■そして、「家庭教師失格」の烙印■

志望校が決定して、隼人君も勉強に対して集中力がつき始め、これからというときにまた、川田さんと話す機会がありました。

川田さん「堀さん。隼人は合格しそうですか。」

私    「はい。頑張ってやっています。」

川田さん「それにしては、定期テストは成績が上がっていますが、実力テストはまだ上がってきていませんね。」

    「そうですね。」

川田さん
「それで、実は、隼人に塾に通わせようと思うのです。」

    「塾ですか。この時期に受け入れてもらえるところがあるんですか?」

川田さん「はい。聞いてみないとわかりませんが、近所に個人ですが、厳しい塾があるようなのです。そこに、週3回通わせようと思うんです。」

    「週3回ですか。」

川田さん「それで、ですね私のところも経済的に余裕がないので・・・」

結局川田さんはこのままでは、成績が上がらないと判断したようです。そして、私には、

「大変申し訳ないのですが、子供週3回、塾に通わせようと思うので、家庭教師の回数を週2回に変更したいのですが。」

ということでした。私としては、しょうがないので、「わかりました。」としか返事するしかありませんでした。

ご家庭によってはこういったことがよくあることなのですが、本当は、

・ご両親の無知と、
・先生側がご両親への説明不足


があるということです。

実際に短期間で、成績を上げるには、

「成績を急激に上げる条件」

というのを揃えないといけないのです。

それは、教える側に問題がないということを前提にすれば、

--------------------------------------------------------
・本人が、非常に理解力が早い
・素直に聞き、言われた事をきっちりする
・圧倒的な勉強時間を投入出来る

--------------------------------------------------------

ということです。もちろん、理解力が中程度でもそれは十分に可能です。今までの中には、生徒の偏差値が、1年間で20(42から62)に上がった生徒もいますし、少し理解が遅くても、数学「6」点から「67点」に上がった生徒もいるのですから・・・。

この条件が揃わないと成績は上がらないのです。

しかし、この隼人君の理解力は、中程度、言われた事はするほうですが、時間が少なすぎたのです。ですから、逆にもう少し時間を投入すれば、成績も伸びてくるのはわかっていました。しかし、川田さんには、

「私の力不足で成績が伸びない」

と感じたようです。本当は時間を増やす必要があるのに、逆に減らされたので、逆にいえば、私としては、「辞めてください。」と言われた方が中途半端でなくてよかったのです。正直、蛇の生殺しのような状態でした。

本当に「家庭教師」というはやっているほうも全面的に責任を感じているので、この時期に家庭教師の時間を減らされるということは、

   「あなたの家庭教師では無理ですよ。」

という「家庭教師失格」の烙印を押されたようなものなのです。

正直に言えは、

「それでは、家庭教師を辞めさせてもらいます!」

ということも何度も喉から出そうでしたが、それ以上にどうしても隼人君を通したかった
のです。

それに、時間はありませんが、こういったご家庭では、一度塾にいってもらって、それでも成績が上がらないことを実感してもらうしかないのです。

先ほども述べましたが、隼人君に対する私の手応えは、

「完全なトレーニング不足。それさえ解決すれば何とかなる。」

というものでしたので、上げる要素は十分にあったのです。


結局、隼人君は、週に3回塾に通い、残りの2日は私が家庭教師をするということでした。

そして、1か月ほど立ちましたが成績の方はあまりかわらないようでした。
川田さんも

「塾に行ってもかわらんな〜。どうなっているのだ。」

と少々ご立腹のようでしたが、原因は本人のトレーニング時間だけでしたので、当然といえば当然のことなのです。
                                    
                             
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