子育て

子どもがカルトにはまる理由

前回の続きからです。親の腕の見せ所

実は「相手の話を聞く」というのはその次の認めるということにつながるのです。

親を諦める子ども

基本的にずっと親の言うことを聞かない子どもというのは最終的には親自身に対して諦めます。

あるいは、一応聞いているけれど納得していなくて渋々従うのです。どういうことかと言うと「親自身が自分自身のことを理解してくれるのを諦めてしまう」わけです。

簡単に言うと「この親に言ってもダメだ」と。そうすると肝心なことを相談することもなくなってきます。

これは子どもに限らず人間で一番大切なことが「自分自身が理解されているかどうか」だからです。夫婦でもそんなことはないですか?

「うちの旦那に言ってもダメだ」
「うちの妻に言ってもダメだ」

と。ですが「理解されている」とわかると、「叱ったときも親の考えを理解しよう」とはするのです。

当たり前ですが、自分が理解されているからこそ、相手を理解しようとするのであって、親が子どもを理解しようとしないと子どもは親の言うことに耳をかさないのです。

逆に理解されているとわかると、相手が厳しくても相手についていくのです。

部活の先生が子どもの心をつかむわけ

よくあるのが部活の先生です。もともと同じ部活をしていた先生が厳しく言っても生徒が反発することが少ないときがあります。

担任の先生の話は聞かないが部活の先生の話はよく聞くというものです。

それはなぜかと言うと

「自分たちの気持ちを先生がわかってくれていると思っているから」

です。部活の先生の中で同じことを学生のときにやっていた先生はその苦しみも知っています。だから、

「わかってくれてあえて厳しく言う」

ので子どももついてきます。ですが、それがわかっていなくて厳しいと自分は理解されていないと思って不満があるので生徒自身が先生の言うこと聞かなくなるのです。

カルト集団に入る理由

そこがポイントなのです。以前にオウム真理教という宗教団体が事件を起こしました。そこに入信する若者が高学歴だったことが話題になりました。

これはオウム真理教だけではないですが、宗教にのめり込んでいくパターンが一番多いのが「自分自身が教祖様やその信者が自分のことを理解してくれた」と思って入信していくのです。

学校や家族で居場所がなく、自分自身がいる居場所がないと子どもは居場所を探して外に居場所を求めていきます。

そして、そこで自分自身が理解されたと思うとその人についていくのです。そうやって子どもの心の隙間を突かれるのです。

少し長くなりましたが、相手を理解するという努力をするだけで変わってきます。

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