今日はZOOMオンライン遠隔授業が
午後4時から5時半までと
午後7時半から9時までの
2回の日です。

リアル授業と異なり、
例えば、解答は既存のものではなくて、
画面の向こう側にいる子どもさんが
学習しているのと同じページを
コピーして、手書き解答や解説を
用意する、


あるいは、
画面共有で説明しにくい箇所は、
やはり事前に解説ファイルを用意し

コピー機でスキャニングしたあとは、
PDF 化させるまでが
大まかな事前準備です。

結構大変ですが
教材研究を兼ねているので
これはこれで楽しいわけで・・・。

で、午後4時からの部で
小学2年生のY君が、
ちょいとご機嫌ナナメでした。

前日に学校でイヤなことがあって
まだ引きずっているそうで・・・

授業の合間に、
何があったのかを
それとなく聞いてみる・・・。

それについての反論は一切しないで
むしろ同調することで、
Y君のナナメになった機嫌は
ゴキゲンにまではならないけれど、
結構真っ直ぐになってきたりします。

 

左斜め45度くらいになっていたら、

相当ご機嫌斜めですが、

この年齢の子がこないなっていたら

もう既に怒ってはる状態ですね。

 

それもわめいている状態です。

授業終了後、
お母様から
こんなメッセージが
送られてきました。


「最近ダルダルで
 しかも舐めた態度ですみません」

Y君の学習態度を
お隣の部屋から
家事をしながら
それとなくご覧になっていた
ご様子がうかがえます。

このメッセージを戴いた瞬間に、
確かに最近
ちょっと慣れてきたのか
Y君の自由度が
広がってきているな~とは
感じていましたが、
「舐めた態度」というところは、
「う~ん・・・」だったのですね。

Y君に決して悪意はないのですね。
ただ馴れ馴れしくなって来ている
いわゆる「なあなあ」の状態。

 

これは一種の甘えであって、

この年齢の子どもさん

特有の所作のひとつに過ぎません。

Y君の場合は

ほんの少しのレベル。

そこで、
このようなメッセージを
お送りすると、
さらに次のようなメッセージの
交換になりました

「いえいえ。
子どもさんって精神的に
不安定なのが普通です。

日によって機嫌が違っているのが、
むしろ正常です。

それが高学年になると、
安定してきますね。

ですから、
この不安定さを受け入れてあげないと、
高学年になってから不安定になります。

そうなったら大変です。」

「そうなんですね…。
 不安定なのが正常だと思えると、
 ちょっと気が楽になります。」

「なぜ不安定になるか、なんですが、
 高学年になっても、
 中高生になっても、
 大人になっても不安定に
 変わりはありません。

 大人だって、
 今日は仕事をしたくないと思う日が
 1年間で何日かはありますよね。

 じゃあ、どうして小学低学年期の
 子どもさんのように出てこないのか
 というと、
 感情をコントロールできるから
 なんですね。

 Y君はまだそれができない年齢
 なんですね。

 その時期には妙に制御させないで、
 むしろ吐き出させる方が
 イイのです。

 それをしながら、
 彼自身で気づいて
 学んで行くからです。

 吐き出させないと
 自分で学べない。

 だから溜め込まずに
 吐き出させるんです。

 その際に、
 他人に迷惑をかけるレベルに
 達したときだけ
 大人が叱れば良いです。

 それがY君の学びです。」

「制御しなさいって
 言っちゃいました…

 (昨年の)4月から
 学校の役回りなどで忙しくて
 なかなか話す時間も
 とれていないので、
 溜まっていると思います。

 そろそろ落ち着いてきたので、
 一緒に過ごす時間を意識して
 とります。

 そこまでみていただいて
 ありがとうございます。」

このメッセージ交換から
浮かんできたことは、
【これ】ですね。

① 低学年期の子どもさんは
 まだ自分自身の感情を
 コントロール出来ません。

② 感情の起伏による
 ゴキゲン・不機嫌は、
 ワガママではないことです。

③ 「あれ好き」「これキライ」が
 ワガママです。いわゆる駄々を

 こねている場合ですね。

区別の仕方は
なんだかんだ言いながらでも、
ダラダラとでも、
学校の宿題や家庭学習教材を
しているのであれば、
それはワガママではなくて、
機嫌が悪いだけです。

確かに区別をするのは
難しいのですが・・・。

塾で、低学年期のこどもさんが
このような状態になって来たら、
黙ってその子の座席の横に座り、
様子を見るだけです。
それもゆる~い気配で。

このとき
その様子を見ている大人の
イライラ感や焦燥感は
一切見せないことです。

子どもってめっちゃ敏感なので、
自分にとって身近な大人の気配は
全身で感じ取っています。

逆にこちらが教えられることも
少なくありませんね。

 

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